カオティクス―波乱の時代のマーケティングと経営



カオティクス―波乱の時代のマーケティングと経営

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参考価格:¥ 1,890 (消費税込)


怖い時代のテキスト
 著者達が今後頻発すると予測する市場の混乱期に対して企業が取るべき多くの指針を与えています。混乱期にはキャッシュに注意を奪われ、優先事項を冷静に判断し難くなりがちなだけに、本書を参考にすることで企業戦略や市場の状況を冷静に判断することができると思います。しかし、頻発する混乱期に対応するためには、従来より多くの労力をトップマネジメントに要求するだけに、本書の重要性は今後本当に混乱期が頻発するかに左右されると思います。また、混乱が起きても再び市場は成長軌道に戻ることを前提に指針を与えている感があり、混乱期が超長期不況(日本の失われた10年のような)へと繋がる場合の議論が抜けているため、日本の読者は多少の違和感を持つかもしれません。

変化に負けない企業になるために
本書には、様々な市況の大変動に見舞われる現代の経営環境において、企業がその複雑性を理解し、変化に対応して生き残っていくための道しるべが記されている。

従来の世界には無かった多くの要素(技術革新、金融機関、環境保全など)によって、われわれが生きる現在は乱気流の時代に入ったと著者は言う。この状況下では、大小様々な変化が企業を襲い、変動後に新たな平衡状態が生まれることはない。
科学の世界(力学系の理論)においては臨界状態というこの揺らぎやすい状態の中で、いかにしてリスク・不確実性に対処し、戦略を立てるか。本書のテーマは、おそらくは多くの企業が必要としているものだろう。

全体の構成は、乱気流とはどういうものか、なぜそれが引き起こされるかについて説明したのち、それに対処するシステム全体の構成について述べ、各部分での具体的な方法論を記述している。

企業の強靭性や弾力性を高めるために本書が提唱するカオティクス・マネジメント・システムは、シナリオプランニングなども内包していてなじみやすいし、企業の機能ごと、部門ごとに、どのようにシステムにかかわっていけばいいのかを詳しく書いている。

コトラーの本らしく、かっちりした内容となっており、具体性もちょうどいいと思う。自分たちがどんな状況下にいるのかを理解するためだけでも、有用な示唆が得られるのではないか。

自分は複雑系の科学になじみがあったので、研究者としても面白く読めた。





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